財産の プラスマイナス わからない
亡くなられた方 | 弟 |
---|---|
相続人 | 兄(依頼者) |
遺産 | 建物(マンション)・借金 |
ご依頼の背景
依頼者の弟が亡くなったところ、その弟は自宅マンションを保有していました。弟が保有するマンションにはそのマンションを担保とするローンが設定されておりました。
そのため、弟にはその他にも借入れがある可能性があり、相続をするとその債務についても責任を負ってしまう可能性がありました。
弟とは、生前さほど親密な付き合いをしていなかったため、弟の財産や負債の状況はよくわからない状況でした。依頼者や弟からみて他の兄弟姉妹たちは、先行して相続放棄を行っている状態でした。
依頼人の主張
依頼者は、弟名義の債務があること自体はわかっておりましたが、そこまで大きな金額にならないのであれば、自身で支払ってしまった上でマンションを相続しようと考えておりました。
そこで、財産や債務の状況を弁護士に正確に調べてほしいというのが希望事項でした。
ただ、依頼者は遠隔地に居住しており、自分自身でそのような調査や各種の手続を行うことが難しい状態でありました(当時は、新型コロナウイルスの流行で往来に制限がありました)。
サポートの流れ
本件では、相続放棄をするまでの期間(熟慮期間)が残りわずかであったため、家庭裁判所に期間の延長を申し立てることで財産調査の時間を確保しました。
その上で、弟の各種信用情報を取り寄せて、弟名義の債務の状況を正確に調査しました。
また、弟が保有していたマンションの実勢価格を、不動産業者に依頼することで調査しました。少額の債務としてのマンション管理費や税金の調査も行いました。
その結果、依頼者が支払を予定している金額の範囲内に債務が収まったため、各債権者と和解交渉を行い、確実に債務を消滅させることができるように調整をおこないました。合わせて、弟名義であったマンションの名義を依頼者名義に変更することをサポートしました。
結果
以上の手続により、依頼者は思いがけない債務を承継することなく、安心して弟のマンションを相続することができました。
その他の解決事例
亡くなられた方 | なし |
---|---|
相続人 | 配偶者・子 |
遺産 | 不動産・預貯金・保険 |
亡くなられた方 | 叔母(実際は母親) |
---|---|
相続人 | 長女(依頼者) |
遺産 | 土地・建物・預貯金 |
亡くなられた方 | 夫 |
---|---|
相続人 | 妻(依頼者)・長男・二男 |
遺産 | 不動産・預貯金・証券 |